2003年 チェンソーアート
アメリカ滞在日記 夏編 その1
2003年6月13日〜2003年6月19日
6月13日 我々は名古屋空港を午後1時すぎに飛び立ち、全て順調で同じく13日の午後3時すぎにはデトロイトメトロポリタン空港経由(乗り換え)でフィラデルフィア空港へと到着した。今日と明日はブライアン師匠の両親のご実家にお世話になる。今日はブライアン師匠の妻兼マネージャーのJENが迎えに来てくれたが、ブライアン本人は遅くなるということでお会いする間もなく全員眠りについた。
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6月14日 朝、ブライアン師匠と再会し、多くのプレゼントを渡した。今日は近くの農機具屋への買い物とブライアン師匠が請け負っているデモの会場(ファーマーズマーケット)へ見学にいく。そこには、ブライアン師匠の姉妹が経営する「ルースズベーカーリー」があり、大繁盛している。たいへん美味しいパン屋さんである。また、そのマーケット内には多くの過去の作品が展示されている。今回のポスターも貼ってあった。
その施設の外側にデモ会場がセットされ、そこには既に制作せれた作品が並んでいた。
今日、ブライアン師匠はたったの2時間弱でこんなに素晴らしいものを制作した。
その後、ホームセンターLOWESで買い物をしてブライアン師匠両親の実家に帰宅した。
6月15日 今日は、パーティDAY。1つ目のパーティはファーザーズデイ(父の日)。ブライアンの姉妹(ルーズベーカリー経営)デビーさんの家でおこなわれ、家族が集う。日本人からもチェンソーアートの父ブライアンの父にプレゼントを渡し、たいへん喜ばれた。このお宅には何とプールバーもある。パーティ料理もロブスターをはじめ、そうとうな豪華メニューが並ぶ。
2つ目のパーティはJENのバースデーパーティ。ブライアンの自宅に帰ってから、みんなでお祝い。
今日、初めて購入した中古のRVカーを運転した。思ったより快適。そして初めてその車内で宿泊した。
6月16日 いよいよ今日はカービングショーの1日目。しかし、RVカーの修理が夕方までかかってしまい、ろくに準備も整わないまま会場入りとなった。まあ、そのおかげで巨大な熊が目印の、マイケルブレイン(昨年の優勝者)のショップを見ることができたし、マイケルの愛犬「BANBAN」にも会えた。また、建設中のブライアン邸ログハウスも見学した。
そうそう、ここで言うのも何だが、私にとってとにかく大きなRVカーである。運転席に座ると私が小さく見える。
さて、今回のカービングショーは「シネックスビル」というまちのイベントで「シネックスビルフェア」があり、今回で20回目を迎える。その中の1つのアトラクションとしてカービングショーとカービングコンペ(競技)がある。フェア自体が夕方からオープンし、今日から約1週間続く。その前半の3日間が私のショー、後半が出場できるだけで名誉であるマスターズコンペ「Xトリームパワーコンペティション」である。カービングショーは1日2回、1回目は午後7時15分から45分間、2回目が午後8時45分から45分間で、1回目はまだ明るいのだが、さすがに2回目は暗いので照明の中でおこなう。
見物客も平日はまばらであるが、人気はある。今日は1回目でリス、2回目で熊を制作した。
アメリカに来てやっとカービングできて楽しかった。内藤さん、玲さん、エイコ、そしてブライアン師匠、初日からサポートをありがとうございました。
※美しい夕日と会場の写真はここをクリック!
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6月17日 カービングショー2日目、朝会場移動の前に花苗屋に立ち寄った。そこに以前私が制作したリスの作品を置いてくれてある。(写真の中にあります。見つけられるかな?)この店では共立エコーの商品群も扱っている。トマトではパイナップルトマトなど、日本では見たことのない品種を扱っていた。そこからまたまた、RVカーの排水箇所の修理とプロパンガス&水の補充をして会場入り。今日から内藤ワタル・松田玲の2名はJENのニッサンパスファインダー(テラノ)を借りて運転し始めた。
あっという間に第一ステージ。シダー(杉)を使ってイーグルを彫る。作品ができあがる前に売れてしまった。第二ステージでは小雨の中、ウエルカムラビットを彫る。これもできあがるとすぐに売れてしまった。
今日はステージ終了後、ビアホールで一杯やった。1年ぶりに会ったサーカスのおじさんやスタッフの方々と楽しいひとときを過ごした。
※私がアメリカで使用しているチェンソーたちの写真。
6月18日 カービングショー3日目。今日は会場で朝を迎え、近くに「2メンズ1ベークル」というおいしいベークルパン屋を見つけたのでそこで朝食。ここのサンドは美味しい。
先日制作したイーグルを購入してくれたお客様が、日中その彫刻をとりに来た。なかなかの2人である。本日の第一ステージでは「カモ」を彫った。第二ステージはシネックスビルでのショーの最後となるため1時間では少しきついが頑張って「ウイングイーグル」を彫った。
ちなみに今回の木は「ポプラ」である。
初日に制作したリスも今日売れた。日中制作した羽根も2つ売れた。今日はその他「熊」や「魚の化石」も制作し計6体彫った。いよいよ明日からコンペである。先に会場入りしたウエインと再会し、また先日夜渡米してきた「マサ」こと永原正義氏(マスターズ オブ ザ チェンソー日本事務局)と一緒にまたまたビアホールで楽しいときを過ごした。
6月19日 今日からいよいよシネックスビル・マスターズ オブ ザ チェンソーXトリームパワーコンペティション2003が行われる。日本からの選手は私ケイジと、内藤ワタル、松田玲の3名、サポートにエイコ、審査員に日本事務局の永原正義氏が入っている。審査員はその他、アメリカ人が約10名ほどいる。アメリカの選手は全てマスターズ
オブ ザ チェンソーのメンバーで今回は11名。ベン・リズニー、マイケル・ブレイン、リック・ボニ、リック・トレス、マーク・タイヤー、ヒース・ベンダー、マティ・ロング、ボブ・ハフ、ロッド・グリーン、ブレット・マクレイン、ウエイン・デモランビルである。選手はマスターズ
オブ ザ チェンソー主宰のブライアン夫婦が選抜し、この大会に出場できるだけで名誉なことである。アメリカのカーバーの多くが出場を希望するが、10名程度しか毎回出場できない。その中にチェンソーアートプロジャパンの3名が出場できたことはたいへん嬉しい。世界のトップアーティストだけの戦いであるから、気合いも入る。初回は夜7時スタートのメインカービング1回目。テーマは「ワイルドライフ」である。しかし、途中で大雨が降り、中断。1時間後再開するが10分程度短くなった。その5分後、今度は「海、航海、水に関するもの」がテーマのクイックカービング45分間。みんな全力を尽くした。結果は明日以降にわかる予定。
※今日のランチは中華。