2003年 チェンソーアート 
アメリカ滞在日記 夏編

その12

2003年8月15日〜8月20日
再編集日:2005年7月5日

再編集
CHAINSAW ART JAPAN
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8月15日 今日も良い天気。日本は冷夏と聞いたがアメリカは連日夏らしい青空が広がっている。
朝9時、保険屋さんが来て車を見ていく。いつ、修理にだせるのだろうか?日本だったら事故後すぐ証明写真を撮ると思うが、アメリカはのんびりしている。
保険屋さんが帰って、遅い朝食を近くの「カントリービューレストラン」まで歩いて食べにいく。その帰り道、ヤードセールをやっている家があったので立ち寄り陶器の茶碗を4つ、1ドルで購入。
6月に来たときは苗だったプロパティ周辺の農園のトウモロコシはすっかり成長し、収穫がもう始まりだしている。久しぶりのプロパティだ。やっぱりここが一番落ち着く。が、水溜まり後に、ボブキャットの足跡らしきものを発見。ボブキャットがいるんだろうか・・・?

8月16日 今日は、ハスクバーナ385xp(チェンソー)の整備をする。木の中にあった釘を切ってしまったため、刃がボロボロである。ブライアンファミリーが、すっかり成長したペットのムースとミニーをつれて帰ってきた!ブライアンとジェンとは約2週間ぶり、ザックとは1ヶ月ぶりの再会だ。
一所懸命作業していると、とにかくムースとミニーが邪魔しにやってくる。でもカワイイからなぜか嬉しい。
ザックがプロパティの片隅に作ったブランコ?で遊ぶ。「ケイジも一緒に」と誘われ、トライしてみるが、体重が重たく、木が折れて墜落。痛い・・・。情けない・・・。昨日見つけたボブキャットの足跡をみんなに見せる。ジェンが言うには、もしかしたら、これはボブキャトではなく、クーガー(アメリカライオン)ではないかという。クーガー(アメリカライオン)は絶滅の危機に瀕しているが最近、近所で目撃情報があるそうだ。
ブライアンはさっそく家づくりを始める。屋根がほぼできあがって階段やドアも取り付けられていた。
夕方、JENとザック、エイコとケイジの4人で買い物へ。途中、たくさんのカモやアヒルがいる池?へ立ち寄る。持ってきたパンをあげるみるみるうちに多くのカモたちが集まってきた。中には渡り鳥のカナディアングースもいる。たいへん美しい鳥である。食料品スーパーマーケットはとにかく品数が多い。特にトマト加工品は日本とは比べ物にならない。トマト缶詰瓶詰めがとにかく豊富である。
夜は、ブライアンらのお土産、エビ(刺身で食べたいくらい新鮮)をエビチリにしてみんなで食べた。

8月17日 プロパティでのんびりくつろぐ。今日はブライアン一家もやってこない。セミの声と下にある湖から、ボートのモーター音が聞こえるくらいで静かな日曜日だ。
酷使してきたチェンソーたちの整備をする。ほとんどのチェンソーの刃がぜんぜん切れない状態。一番よく仕上げに使うシングウNEW切り丸チェンソーはチェンのブレード側がすり減って切れる寸前である。使用中に切れなくて良かった・・・。ケイジの場合、一度もチェンソーで怪我をしたことはないが、以前チェンが切れてそのチェンでチャップス(防護エプロン)が切れたことがある。
それらが終わってから、コインランドリーに行き、ブライアンの自宅に行きみんなで夕食を食べた。今日は、ブライアン一家ものんびりとした日曜日を過ごしたそうだ。開けた窓から秋風が入ってくる。日中はまだまだ暑いが、少しづつ秋が近づいている。(今日は写真がありません)

8月18日 ブライアンに銀行に連れて行ってもらい、小切手を現金に換える。残りのキャンピングカーのお金、修理のお金、税金、保険料など様々な経費と、コミッション費をMASTERS OF THE CHAINSAWに支払う。やっと、すっきりとした気分。プロパティに戻り、以前の作品に手直しをする。久しぶりにチェンソーを握った。デモ会場から持って帰ってきたブラックウォールナッツの木片で羽根を作ったりした。(ほんの15分程度)ブライアンは家づくり。ザックはモトクロスオートバイでプロパティ中を走りまわる。エイコとジェンは自宅で片づけものやら色々。
プロパティからブライアン宅に移動する途中にある美しいひまわり畑

8月19日 アメリカ滞在も残り1週間あまりとなり、なにか観光っぽい思い出を作ろう、と今日はジェンとザックに「フィラデルフィア動物園」に連れて行ってもらう事になった。(ブライアンは、明日からまたフェアの旅に出発してしまうので少しでも完成させようと、家づくり)
ブランチを例のカントリービューレストランで食べるこの窓からたまに、クマが歩いていく姿が見えるそうだ。
車で2時間くらいいったところにある、「フィラデルフィア動物園」はアメリカで初めての動物園だそうで、レンガづくりの獣舎が歴史を感じさせる。
園内にはいるとすぐ、フェイスペイントサービス($5)があり、ジェンとザックはさっそくチーターとアリゲーターに変身。園内はすごく広く、ひとつひとつの獣舎も大きく、動物たちもゆったりしていて、園内に放されているクジャクは手からパンくずなどを食べる。子供のクジャクを初めて見たが実にカワイイ
オカピの実物も初めて見た。アジア産のサイとオカピーは隣同士で仲良しトラはまるで温泉にはいってくつろいでいるようだ。ああ温泉に入りたい・・・。トラのベストショットも撮れた。まるで動物カメラマンにでもなった気分だ。生まれて初めて「エレファントノーズ?」というネズミ?をみた。すごく不思議な生き物だ。そのほか、レッサーパンダチーターキリンアフリカ産のサイシロクマハクトウ鷲など魅力ある動物たちがいっぱいだった。園内には大きな木がたくさんあるが、珍しく桐の木(日本では珍しくないが)があった。映画スターウォーズに出てくるヨーダにそっくりのタマリンもいた。
イベントではショーのあと、お金を集める白い首を持ったカラスが面白かった。もちろんリスなどは園内に普通に見られる。
この動物園には多くの動物彫刻(木ではないが)があり、デザインの参考になる。
ゲートにあるライオン ・イボイノシシ ・ゴリラ ・クマ ・その他、アフリカの彫刻を販売していてなかなかのものがある。堅い木に彫り込まれた彫刻には、鹿、象などがあり、鉄彫刻では素晴らしい現地人の彫刻猪の彫刻があった。
動物園の後は、フィラデルフィア市内に連れて行ってもらった。フィラデルフィアはニューヨーク市からアムトラック(電車)で約1時間程度と近く、近代的なビルの立ち並ぶ大都会。アメリカの開拓と独立の出発点になった記念すべき町で、歴史ある素晴らしい建築物がたくさん有り、それらを大変誇りにしている。古い街並みを馬車ガイドしてもらう。生まれて初めて馬車に乗った!水陸両用バス展望バスなど、変わったバスもたくさん走っている。
家づくりを終えたブライアンがフィラデルフィアに来てくれて、「CITY TAVERN」というレストランで食事をする。このレストランはビル・クリントン前大統領も食事に来るだけでなく、初代大統領、ジョージワシントンなど、アメリカの建国を担った大統領らが食事をしながら、様々な会議を行ったという歴史あるレストランだ。もちろん建物は当時のまま、店内の調度品も集めたアンティーク風ではなく、ずっと受け継がれた本物で、今も大切に使われている。従業員も当時の服装をしてサービスしてくれるので、タイムスリップした気分になる。シェフはキング・オブ・ザ・レストランに何度も選ばれた有名な方らしいが気さくに記念写真に収まってくれた。(ジェンは、ずーっとチーターのまま)料理はもちろん美味しく、動けないほどお腹が一杯になってしまった。・・・店内写真1 写真2 写真3
食事の後、夜遅くまで食事やお酒を楽しむ人達で賑わう、繁華街や静かで落ち着いた古い石畳通りを歩く。
ブライアンが初めてプロとしてチェンソーカービングショーを行ったショッピングモールがここにあった。このレンガ作りの門の向こうで開かれるフェア内での事だったそうだ。チェンソーアートの歴史の1ページもフィラデルフィアから始まった事になる。

8月20日 私たちも明日から、ナイアガラ近くにあるルーストンに再び出発。アートフェアでお世話になったイバが彼女の主催する今週末のジャズコンサートに合わせて再びケイジを呼んでくれた。その出発の準備と少しずつ帰国にむけての準備も始める。日中はそのイベントで販売するための作品を仕上げる。1つはシネックスビルで彫ったグースのリメイクと、もう1つは人気あるアライグマだ。夕方、キャンピングカーでジェンの家に行く。ブライアンは、ニューヨークステイツフェアに出発したのので今日は、私たちが今日は彼女の庭に泊まる。
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