2003年 チェンソーアート 
アメリカ滞在日記 夏編

その11
フォーブッシュ邸注文スタンプ彫刻
2003年8月10日〜8月14日
再編集日:2005年7月5日

再編集
CHAINSAW ART JAPAN
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8月10日 午前10時、昨日まで存在していた様々な遊具も綺麗さっぱり片づけられたフェア会場を後にし、近くの町で買い物や洗濯をすませる。この町はCorunnaの隣でOwossoという町。午後、スタンプカービングをオーダーしてくれた、フォーブッシュさんのお宅に木の下見にいく。今日はそこでキャンプだ。
フォーブッシュさんの家の前の道は舗装されてなく、すごくいい感じ。 かわいいもいる。
500エーカーの土地に大豆やトウモロコシを栽培しているというお宅の前庭には、樹齢150年をこす2本のオーストラリアパイン(赤松っぽい?)の切り株があった。間に石を挟みながらも、まるで双子か夫婦の木のようだ。高さは、5フィートと3フィートだという事だったのでその条件で請けたが、たいていのオーナーが少し低めに言うので、もしあまり違うようなら今度こそ、英語でちゃんと抗議しようと決めていたが、2本は丁度4フィートづつだったので、結果的には一緒だった。でもなんで5フィートと3フィートと思ったんだろう、ほぼ一緒の高さなのに。???
本当は今日一日は手を休めて、明日からカービングするつもりだったが、以外と木が太いのを見て、今日から取りかかることにする。時刻は6時だがまだ充分明るいのでカービングを開始。直径60センチ、高さ125センチのオーストラリアパインにイーグルを彫る。今日からとりかかって良かった。オークよりはやわらかいものの、ホワイトパインとは比べ物にならないほど堅い。
9時頃、ようやくあたりが暗くなり始めたので今日のところはこれでお終い。片づけ終えると、広大な大豆畑一面に多くの蛍が舞っていた。

8月11日  午前9時、昨日の続きを開始。最初ホワイト・パインという話だっのでOKしたが(もう堅い木はコリゴリ)中学校の理科の先生をしている息子さんが正確にはオーストラリアパインという木だという。なんていうか、もう、ものすごく堅い。特に樹齢を重ねた年輪の中央部分は一昨日までのオークより堅いかも。
この農場で150年の月日を過ごした後、自分が来るのを待っていてくれて、今イーグルに生まれ変わっている、彫っていてそんな運命がかった気がしてくるから不思議だ。
午前11時、イーグルを完成。 なかなか良いできだと自分でも思う。
午後12時、今度は直径68センチ高さ125センチの切り株に彫刻をはじめる。こちらの木の方が太く更に堅い。そして、これらの木が立ち枯れした原因と思われる、釘が4本も打ち込まれていた。木は釘を巻き込んで成長し、外から見て釘が入っているかどうかはわからない。木に釘を打ち込んではいけない、木が死んでしまう。釘がでるたびにチェンソーの刃がだめになってしまい、結局4本もチェンを変えなくてはならなくなった。フォーブッシュさん夫婦と近所や親戚の人々ははイスを持ち出し見学。牛も見ている。
2時頃雷雨がやってきて20分ほど休憩。ずっと日照り続きで雨を待ち望んでいたというフォーブッシュさん夫婦は、やれやれ安心と言っていた。今回のデザインはクマとアライグマをかわいく彫る。そしてその下に「HOME SWEET HOME」と文字を入れた
6時、ようやく完成。フォーブッシュご夫婦は大変喜んで下さって、当初の取り決めより多い金額とチェン代も払ってくださった。夕ご飯をご馳走したいという申し出を断って、オハイオに向けて出発。夜9時頃、オハイオ州のホテル「WINGATE INN」にチェックイン。やっとお風呂だ〜!!

8月12日  このホテルは、イントラネット高速回線でインターネットが使えるので、メールの返事を出したり、ホームページの更新など、事務仕事に専念できる。少々値段が高いが、その分仕事がはかどる。部屋も清潔で美しい。 アメリカのホテルではこのような設備が進んでいると思っていたが、なかなか行き当たらない。普通電話回線しかないホテルがほとんどである。ただし、ビジネスセンターという部屋が用意されていて、そこでは大抵利用可能であるが、日本語が打てない。
日中、近くの名前も調べようとは思わない滞在期間の町を歩いてみる。なかなか美しい町。お店もアーティストが多く関わっているようだ。
夕方、散歩の途中に見つけた、ジャパニーズレストランで食事をする。ここも働いているアジア系の人は全員日本人ではなく、オーナーも韓国人だというが、味は美味しかった。韓国料理のお店をまだ私たちが回った範囲のアメリカでは見たことないが、あったら絶対当たると思う。日本食も良いが、美味しいキムチや焼き肉も食べたい!

8月13日  チェックアウトぎりぎりまで、事務仕事をして、12時出発。今日は一日移動日。オハイオ・ターンパイク(有料道路)をぬけてペンシルバニアへ。ウエルカムセンター&サービスエリアに立ち寄り、様々な情報を収集した。このSAも公園のように美しい。そこを出てすぐに「新城」を見つけた。ここがたぶん新城市が国際交流をしているニューキャスルだろうと思い、とりあえず1枚。夕方6時頃、最寄りのRVパークに一泊。RVパークにはモーターホームに定住している人達もいて、電飾を飾ったりガーデニングを楽しんでいたりしている。私たちの場所は電気と水道があるビジター用
このRVパークにはコインランドリーもある。さっそく利用する。
この規模のRVパーク利用料金はだいたい1泊15〜30ドルぐらいである。ちなみにホテルだと安くて35〜45ドル、普通75〜120ドルぐらいである。(夫婦で)
雨が降りそうもないので、今度こそアウトドアを楽しもうと、薪を事務所の売店で買うが、日が沈むまでは、キャンピングカー内で事務仕事の続き。外にも出ず、パソコンに向かっている自分達を見て、バカンスに来ているアメリカ人達はきっと、日本人はなんて野暮な人種と思う事だろう。そして日が暮れてビール片手にたき火をするが蚊の猛攻撃にあって退散する。

8月14日  リッジウエイ近くの、ショッピングモール、私たちのお気に入り「ドゥボイスモール」に寄る。念願のCDデッキ(20ドル)と数枚のCDを買う。これでやっと音楽を楽しめる。そしてこれも念願の「チェンソーアートプロジャパン」ユニフォームを刺繍入りで作った。この刺繍の機械は日本製(タジマ)だ。
夜9時頃プロパティに到着。やはりミシガンに比べて緯度が下がるので暗い。
ブライアンら一家は、ニュージャージーのショーが終わった火曜日から金曜日までノースキャラライナに旅行に行っていて留守。

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