2003年 チェンソーアート 
アメリカ滞在日記 夏編

その5
2003年7月7日〜7月11日
再編集日:2005年7月5日

再編集
CHAINSAW ART JAPAN
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7月7日  ブライアン師は朝から、一人で(ジョディは体調を崩した)屋根づくり。照りつける太陽、不安定な足場、重い工具を腰に着けての作業でさぞ大変だろうと思うが、ブライアン師が言うには「全然簡単な仕事」だそうだ。見てる方が心臓が縮んでしまう。
ケイジは、カービング。今週末のショーは作品を販売して良いので、シネックスビルの大会で作ったファイヤーバードパイクを少し手直しして着色した。新作を彫ろうとしてたら、雷とともに夕立がやってきた。大雨にたたられた、シネックスビルの大会後初めての雨。作業が中断されたのは残念だけど、暑い日が続いたので動物や植物達は喜んでいることだろう。(ブライアン師は帰りに雨上がりの散歩を楽しんでいる熊に遭遇したそうだ)
雨なので近くのスーパー「Mr.Z's」にて買い物。ほんの少しだけ買うにも、大きなカートンしかないのでカートンを引いて買い物。やっぱりたくさん買ってしまった。
その後、ジェンの家に行って、ジェンとこれから行く三つのフェアの打ち合わせをする。そして、契約書にサイン。そのままいつものように、夕飯とシャワーをいただいて、帰宅ならぬ帰車。

7月8日 今週末のフェアでのカービングショーに使う木を用意。プロパティの片隅に切り倒されていた直径30〜40センチのホワイトパインを1メートル長さに6等分し、車の入れるところまでハンドトラックで運ぶ。たったこれだけの作業で、約半日かかり、しかも汗だくになってしまった。山から木を切って運びだす、という山仕事に人たちの作業はいかに大変な事か改めて感じた。山林で働く人のおかげで、我々は普段、森林組合から丸太を買うだけでカービングをする事ができるのだ。感謝!
 お昼ごろ、注文作品を作りにアイオワに行っていた超人・マイケルブレインが戻ってきた。そのかわり、屋根屋のジョディがジョージアに帰っていった。
 それと同時に、屋根がまだできなくて心残りのブライアンはザックを伴って、ニュージャージーのフェアに出かけていった。今日の夕方から、日曜日までのショーだそうだ。
 ケイジは作品づくり。やっと新作にとりかかった。今回は販売を目当てに「犬」。最後にバニングして終了。その後、コインランドリーにいって、JENが待つ自宅に着いたのは夜9時半頃だった。とにかく今、夜9時くらいまで明るいので感覚が狂ってしまっている。自宅では超人マイケルが料理してくれたハンバーガーを食べた。もし、今年マイケルが日本に派遣されることになれば、マイケルの料理教室も企画しようということで盛り上がった。とにかくハードな1日だった。
アメリカに住むアゲハチョウの一種で日本名トラフアゲハ。たいへん優雅な蝶。

7月9日 今日のプロパティはとても静か。ジェンは自宅で仕事。ジョディはジョージアに帰り、ザックとブライアンはニュージャージに行き、マイケルもニューハンプシャーの自宅に帰ったそうだ。
午前中は溜まっていた経理を片づけた。午後から作品作り。手軽なわりには人気のある羽根や、などを作った。
夕方から出発の準備。ブライアンに貸してもらったテントを組み立ててみた。チェンソーをしまい、キャンピングカーに入りきれないものは屋上にくくり付ける。
あしたからいよいよ、約3週間にわたるチェンソーアートカービングショーの旅が始まる。どうか、無事に会場まで辿りつけますように!(明日からネットがつながるかどうかわかりません。更新がしばらく滞るかもしれません。)
新しい虫を見つけた。どうやらウバタマムシに近い仲間らしい。

7月10日 朝早く、車の音で目が覚める。外を見ると、ニュージャージーでカービングショーに出演中のブライアンが戻ってきている。、今週末のナイアガラ付近のカービングショーにジェンとザックも同行してくれることになったので、夕べのカービングショーが終わってから、ザックを連れてきて、代わりに(?)とペットの鴨、ムースとミニーを伴って、今日のショーに間に合うよう急いで帰っていった。
私たちも、出発の準備。ジェンの家まで行き、当分できないであろう、コンピューターワークを少しして、プロパティに戻って残りの準備をしながらジェン達が来るのを待つ。
夏はチェンソーアーティスト達にとってハイシーズン。アメリカ中のフェアやイベントにカーバーを派遣するというジェンに仕事も大忙し。1時に出発予定だったのが、木を積んで出発するのに4時になってしまった。そうしているうちに今度はキャンピングカーの外側から水を取り入れる金具が壊れてしまい、近くのRVパークまで直しに行かなくてはならなくなった。
ほんとにこの「一難去ってまた一難号」はよく壊れる、ジェネレータもまた調子悪くなってしまった。
とにかく午後5時、約400キロの旅に出発。今日中にたどり着きたかったがとりあえず行けるところまで行こう。と出発。普通の車なら5時間くらいで行けるそうなのだが「一難去ってまた一難号」は、45マイル(約80キロ)だすのが精一杯。それでもなんとか、8時ころニューヨーク州に入ることができた、一番近いRVパークに泊まった。すごい大きな夕立であたりの様子はよく分からないが、かなり大きな公園のようだ。
本当のキャンプに来たようで、私たちはもちろん、ザックやジェンも大喜びで疲れも忘れて夜遅くまでビールを飲んではしゃいでしまった。

7月11日  ゆっくりと10時頃起きる。外にでるとすごい良い天気。青い空、大きな木立と芝生に覆われたキャンピングサイトは一つ一つが広々としていて、たき火もOKだし、カヌーができる池やゴルフコースもあるらしい。ゆっくり散策したくなるRVパークだが、サイト内にあるシャワー室でシャワーを浴びて出発。途中、郵便局に寄ったり買い物をしたので、再び高速道路に乗ったのは1時30分を過ぎていた。今日中にたどりつけるのか?何としてもたどりつけなければならない。
高速道路からみえる景色は、のどかで美しい。4時ころ突然、先導のジェンの車が高速を降りる。ガス欠になったそうだ。私たちも車の整備をしようとタイヤのチェックをすると、なんと、フロントタイヤがいつバーストしてもおかしくない状態だということがわかった。しかも、この町にあるタイヤセンターまでたどりつけるかどうかわからないほど差し迫った状態だという。フロントタイヤがもしバーストしたら、命につながる大事故になってしまう。ガソリンスタンドの向かいに修理工場があったので、藁をも掴む気持ちで問い合わせると、一般的でない、このRVのタイヤのサイズの在庫があるという。助かった!親切にいろいろ調べてくれた通りがかりのトムさん、手早くタイヤを交換してくれたジョンさん、ほんとうにありがとうございました。
手持ちの現金が少ない今、タイヤ2本の出費は手痛いが命には代えられない。もし、ジェンが一緒にきてくれなかったら、もしジェンの車が突然ガス欠にならなかったら、もしガソリンスタンドにトムさんがいなかったら、もしかしたら私たちは大事故を起こしていたかも。このキャンピングカーは「一難去ってまた一難号」などではなく、「幸運号」だ。
そんなこんなで会場に着いたのはあたりも暗くなり始めた9時ころ。担当者のダンとロジャーに挨拶。ふたりとも気さくな感じのいい人達だ。とりあえず会場の片隅にキャンピングカーを止めて宿泊した。そして車内で豪華?な夕食をとった。


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