2003年 チェンソーアート 
アメリカ滞在日記 夏編

その4
2003年6月28日〜7月6日
再編集日:2005年7月5日

再編集
CHAINSAW ART JAPAN
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6月28日  リッジウエイに来て3日目。今日は朝からまたまた車の修理。オイル漏れがあったため、近くのパーツ屋へ行って見てもらう。たぶんパワステのオイルであろうということでパワステオイルと漏れを修復するトリートメントを購入した。その後、この辺りで有名な「エルク」を見にいこうということになり、リック夫婦の車でエルクの住む森へと走った。エルクとはこの辺りの森に住む巨大な鹿のことで、世界ではムース(ヘラジカ)の次に大きい鹿である。地元の人でも未だ野生のものを見たことが無いという人もいれば、観光でその日のうちに見られる場合もあるそうである。エルクは前回のランデビューズでテーマとして彫ったものでもあり、是非見たいと願った。内藤さんが叫ぶ、「居た!エルクだ!」その姿は森の中に、大きな角をたて、こちらをじっと見つめていた。まだ若い雄である。感激だ!こんなにすぐに見られるなんて。よく見ると首輪のようなものが付いている。これは野生のものでも識別用に付けてあるようである。そこから数分移動した所に何と、シネックスビルで一緒に戦ったボブ・ハフ氏が住んでいてショップもあるということで訪ねてみることにした。素晴らしい作品ショップだった。そこからもう少しエルクの森を走ると、今度は他のエルクが車道からすぐそばに居た。今度のエルクも若い雄で角に皮が被っている。明るい日溜まりの中に動くエルクを見ていると生命の美しさを感じる。首輪は付けていない。すぐ近くのレストランでランチを食べた。美味しいハンバーガーである。
いったんボニ家に帰宅し、そもそも我々の目的である彫刻をお願いし、昨日立ち寄った作業場でカービング。内藤さんは鳥を彫り、ケイジはコンペのとき35分で作ったドラゴンを販売用に加工仕上げした。
その後、今度はリックさんの弟、ローリーさん宅におじゃまし、夕食をごちそうになった。そこではリックさんとローリーさんが素敵なギター演奏を披露してくれたり、ジャグジに入って、久しぶりのお風呂気分を楽しませてくれた。

ローリーさんと愛犬のダンディ。
内藤さん、両手に華? ローリーさんの娘、エナリーとサラ。
6月29日  リッジウエイ最終日。朝、ペンシイレストランで朝食を済ませ、再びブライアン家を目指す。途中、今年リッジウエイにオープンしたチェンソーアートショップT&D CARVINGSに立ち寄る。若い夫婦のお店であり、なかなか頑張っている。奥さんのDawnaが作成した熊を2体購入した。(1つは内藤さんが)また、ドゥボイスモールにも立ち寄り、少しばかり買い物をして帰路についた。この日はノントラブルで無事、明るいうちにブライアン自宅に到着できた。

6月30日  今日は、シネックスビルのフェアの際に注文をいただいた彫刻をしに、個人のお宅へ伺う。根の付いた木に彫刻をする場合、それは「スタンプ」と呼ばれている。個人の庭に直接伺って彫刻をするのでとても楽しい。今回のお客様はマット君とそのおばあさんでメアリーさん。庭にあるブラックウォールナット(くるみ)の木が枯れてしまい、その木に熊を彫って欲しいとの依頼。さっそくその木にチェーンソーを入れる。たいへん美しい中で、夜8時(まだ明るい)まで彫刻を続け、仕上げは明日に持ち越した。なぜならその木にはたいへん多くの釘がささっており、チェーンソーの刃がボロボロになってしい、あまりにも時間がかかってしまったのである。途中、モーニングコールという地元の新聞記者が取材に来てくれた。明日の記事が楽しみである。
※たいへん美しい周辺の風景その1 、その2 、その3

7月1日  注文彫刻2日目、昨日の新聞記事は地元のローカル版に大きく載った。現場に入りさっそく仕上げにかかる。今日も快晴だ。最終的にできあがったのは午後4時頃であった。まずまず満足の仕上がりであるが、樹液で顔と手に火傷のようなかぶれが出ている。ブラックウォールナットは特にかぶれるらしい。それでも彫刻自体はたいへん美しい色が出る。メアリーさんと娘さんたちはたいへん喜んでくれた。
熊の全身写真(画像が大きいです)  ※新聞のアップ(画像が大きいです。)
※たいへん美しい周辺の風景その4その5その6

7月2日  今日はブライアン家に誘われてラフティングに挑戦することになった。危険な冒険が大好きなブライアンはケイジが怖がるのを楽しんでいた。結果として素晴らしい体験だった。けっこう楽しいものだ。夕食は日本食を3人で作り、ブライアン家のみんなと食べた。茄子の煮物が特に美味しかった。※本日の唯一の写真

7月3日  朝、ブライアン師のプロパティ(私有地)で目覚め、ホームページ更新のためのページを作成している。朝ご飯をエイコが用意して、内藤さんが制作したログのイーグルテーブルで食べる。ブライアン師が自宅からやってきて、制作中の家の作業をしているようだ。屋根ができてきてる。そこにフォルクスワーゲン制の小さなトラックがやってきて誰かがブライアン師と話をはじめたようだ。よく見るとベン・リズニー師ではないか。ベン師はごくまれにブライアン師を訪ね、遊んでいくようだ。
今日は内藤さんが最後の日になるため、朝からコンペで彫ったプードルの仕上げをしている。
一段落して、ジェンとザックも来たのでコーヒーブレイク。みんなで記念撮影をした。ムースもミニィもいる。
内藤さんを車で空港近くのホテルまで送りながら、途中古本屋やマーシーモール(日本ではイーオンタウンみたいな感じ)に寄り道した。ホテルについて夕食(夜食)をホテル近くのレストランで食べた。たいへんおいしいシーフードと、すごく感じの良いレストランだった。帰りに道を間違えたりして、結局プロパティに到着したのが夜中1時だった。 おやすみなさい。

内藤さんと玲さんが借りて住んでいたブライアン師のRVと、並んで我が家RV、プロパティにて。

7月4日  今日は、アメリカ合衆国独立記念日(インディペンデンス デイ)。朝からコインランドリーで洗濯を済ませ、プロパティでチェーンソーのメンテナンス(刃研ぎなど)をおこない、すぐ側の湖で水泳(水浴び)&カヌーをした。前回の冬では凍りついていた湖も今や避暑を楽しむ家族で賑わう。その駐車場には多くのウサギや小鳥、子鹿たちが戯れる。ここはまさに天国ではないか。針葉樹も日本とはどこか違う。エイコはカヌーがすごく気に入ったようだ。

7月5日  朝からブライアン師自宅にてコンピュータワーク。今日はなぜかなかなかインターネットに接続できない。しかたなく、日本の吉川コンピューターサービス(いつもお世話になっている会社)に国際電話。何と日本は真夜中にも関わらず社長自ら対応してくれて無事更新できた。このページでお礼を言います!ありがとうございました。
その後、プロパティ(私
有地)でRVの水まわりの修理。部品をカントリージャンクションに買いにいった。同伴したザックとともにアイスクリームを食べる。写真ではわからないかもしれないが、エイコがSサイズでザックがMサイズ。たいへん量が多い(ほぼ日本の倍)。とにかく明日からチェーンソーの調整をしなくては・・・・。
ブライアン家の窓外にいる赤リス。たいへんかわいい。


7月6日 今朝も快晴!木漏れ日から漏れる日差しに今日も暑くなりそうな予感。来週からいよいよカントリーフェアの旅が始まる。そのためにも我々のキャンピングカー「一難去ってまた一難号」をしっかり整備しなければ!昨日、収納スペース確保のため、ソファーを取り外し、日本人には必需品の下駄箱をザックと一緒に作ったので、今抱えている問題は沢山ある。
しかし、ブライアン師は超忙しい。
昨日の夕方、ジェンの幼なじみの屋根職人ジョディが14時間かけてジョージアからやってきて、今日は二人で屋根を葺くらしい。また、明後日には、ブライアン師はカービングショーの旅に出かける(約まるまる二ケ月)その準備もあるのに、私たちのキャンピングカーのために時間を割いてくれている。感謝。
購入後、今まで一度も開いていない日よけテントも開いてみた。OKだ。
パーツをカントリージャンクションやウォールマート、LOWE'Sまで買いに走り、シンク部分の水漏れを修理し、ほぼマイRVは完璧?となった。
ブライアン師はたった一人で屋根に登り、恐ろしい仕事をこなしている。ジョディはあまりの危険度に登るのを拒否したそうだ。屋根職人が拒否した現場をブライアン師は楽しそうに仕事をしている。

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