2003年 チェンソーアート 
アメリカ滞在日記 夏編

その3
2003年6月23日〜27日
再編集日:2005年7月5日

再編集
CHAINSAW ART JAPAN
http://www.chainsawartpro.com
▼2003年アメリカ滞在写真集 冬編はこちらから▲

6月23日  晴れた!快晴!これでこそアメリカ! 今日はホリデーでゆっくり過ごす日にした。
マイケルブレインがまず釣りに連れて行ってくれた。ピクニック気分で近くの小川まで歩く。素晴らしい風景だ。シャクナゲが満開!先日までの雨でものすごい増水急流となっているがマイケルはかまわず川に入り釣りをしている。カービングも釣りも怪物である。松田玲さんが手のひら大のブラウントラウトを釣った。マイケルも釣ったが小さかったためリリースした。松田さんは野生のブラウンが釣れてたいそう嬉しそうだった。私たちも嬉しかった。
午後、買い物に出かけた。はらが減ったので、ファーストフードでハンバーガーを食べ、ヘルシーショップでお米をはかり売りで買った。その米で夜はチラシ鮨パーティとなった。久しぶりの日本食は最高である。
6月24日  今日はまず、シネックスビルのショー&コンペでいただいた経費の小切手を銀行で換金した。そう、このコンペは出場経費がMASTERS OF THE CHAINSAWから支払われる。いわゆる出場料を払って出るような大会とは違い、コンペ自体がトップクラスの競い合いのため、ショーとしても機能している。そのためこのイベント(シネックスビルフェア)の主催者はMASTERS OF THE CHAINSAWに対してフィーを支払い、MASTERS OF THE CHAINSAWが選んだ出場カーバーへ参加費が払われる仕組みとなっている。だからこそ、全米から出たいと申し入れるカーバーがたいへん多くいるのに対し、技術と心で選ばれるカーバーは毎回10名前後であるのだ。
 昼飯に、名物ステーキを食べに行く。ジムソワップという有名なフットボール選手の名前が付いた町のステーキハウス「JT'S ALL AMERICAN 」で24oz(オンス)のステーキを食べる。24オンスとは何と約680gもある。
 ブライアン家に帰宅し、ワタルさんと玲さんは買い物に、ケイジはマスターブライアンと一緒に今回も優勝したマスター・マイケル ブレインの納品を手伝う。巨大な熊の彫刻が売れたそうで、その納品の加勢にいくことにした。
1.車に乗せる・・・本当に乗るのか? 重さ約1200ポンド(500kg以上)ある。
2.何と乗った! すごい! 危険!全て手作業!
3.そのまま運搬 更に危険!
4.到着し、位置をみんなで直す。たいへん重い。
5.森の中にそびえる大豪邸でした!アメリカにはこんな家がごろごろあります。
6.マイケルブレインとその熊
結構ヘビーな1日でした。
6月25日  今日は早朝から彫刻オーダーの現場打ち合わせ。オーダーをくれたマットさんの家に行った。マスターブライアンが付いてきてくれて交渉を手伝ってくれた。写真にある木に熊を彫る仕事なのだが、木は「ブラックウォールナッツ」という私が最も好きな木の一つ。来週早々彫りに来る約束をした。マットさんの家は大農園である。朝食にスクラアプラと呼ばれる寄肉の一種を食べた。何でも豚の耳や皮膚などがミキサーされたものらしい。たくさんは食べれられないが、わりと気に入った。
午後から買い物へ。カントリージャンクションウォールマートに必要品を買い出しに行った。思ったとおりかなり生活に必要なものを買わなくてはならない。決して楽ではない。
玲さんが、本日でブライアン宅を離れ、明日フィラデルフィア空港からのフライトで帰国する。
今日はまたまたステーキハウスで肉を食い、玲さんがこちらでの最後の夜を過ごすホリディインホテルへと送った。

6月26日   今日は、同じ州内・リッジウエイのリック&リズの家へ移動する。リック ボニ氏はMASTERS OF THE CHAINSAWの公式メンバーであり、私のチェンソーアートの師でもある。ボニ夫婦はこのリッジウエイで「ランデブー」という世界最大規模のチェンソーアートイベントの主催者でもある。今回のシネックスビルのコンペではリック師は私の前、4位であった。師はなかなか越えられない。
午前中は、車(RV)のタイヤに空気を入れたり荷物をまとめたりルース家に飼われているカモのムース&ミニーと遊んだりして、午後出発した。途中、LOWE'Sやレストランに寄りながら、国道80号線を西に向かう。その路線上、アメリカ名物のバースト(パンク)が我々を襲った。何と車在工具が無い。パンクしたのは後ろに4本ついているタイヤのうちの1本で内側であったため、何とかハザードを出しながら路側帯を走行し、最寄りのスタンドまでたどり着いた。アメリカのスタンドはたいていがセルフであり、工具もそろっていない。仕方なく、近くで休んでいた男性に助けを求めた。3人の男達は、快く工具と力を貸してくれて、無事スペアタイヤと交換できた。実にパンクから2時間が経過。その3人にカービング作品と日本の小物をプレゼントした。こちらも嬉しかったが、彼らもたいへん喜んでくれた。こんなアクシデントも楽しい出来事の一つとして心に残る。
 ボニ夫婦の家に着いたのは夜10時であった。それでもお二人は手作りの食事を用意して歓迎してくれた。ブライアン師の自宅からリック師の自宅までは約250マイルほど離れているようだ。明日から2日間ほど滞在する予定。
6月27日   リッジウエイに来て、最初の朝食は、ランデブーの時も行きつけのペニシーレストラン。ここのパンケーキはとても美味しい。朝食後、リックボニ師が新しく借り入れたというカービング用の作業場を見学に行った。素晴らしい大きさと美しさの作業場である。うらやましい!そこに置いてある新しい作品もさすがに素晴らしい。その後、先日パンクしたタイヤを含め、後輪4つを交換しに、近くの街ドゥボイスまで行き、タイヤ屋へ車を預けている間に、リックボニ師の行きつけのチェンソーショップ「ラリーズ・ソーショップ」へ連れて行っていただいた。そこでハスクバーナ385XPを購入した。価格も日本にくらべかなり安い。再びタイヤ屋へ戻り、RVをうけとり、ボニ邸へ帰宅する。これでほぼ1日を費やしてしまった。ところが、家に入ると、ボニ家の親戚が集まり、ホームパーティを開いてくれたのだ。メキシカン料理を作ってくれた。たいへん美味しかった。感激した。
・・・・・・ここからHOMEへ・・・・・・・

メール   keijikidokoro@hotmail.com

有限会社チェンソーアート・ジャパン 〒645-0417 和歌山県田辺市龍神村大字柳瀬1471-15-2
TEL 0739-78-8105 FAX 0739-78-8106